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ByungHolic顛末記

ByungHolic顛末記

れいんさんのMV製作レビュー

れいんさんのMV製作レビュー



私がどうしてMVを作ることになったのか
そのきっかけはraichiさんその人にある
いわば「陰の黒幕」(←なんて人聞きの悪い)


実際それはraichiさんが言った一言から始まった
あれはドームイベントまであと半月くらいの事だった
ひょんな事から、raichiさんに、とあるブログさんを教えてもらった
そこにはとっても素敵なMVがたくさんあった


「私もこんなMV作ってみたいな」
何の気なしにそんな事をつぶやいた
「作るだけなら、そう難しい事でもないよ」(←raichiさんセリフ合ってるかな?)
まさにその一言で、私のMV作りがスタートした


とはいうものの、筋金入りのPC音痴の私
何をどうすればいいのか全く分からない
メールのやりとりではもどかしく、仕事疲れのraichiさんを捕まえ、PC開いた状態で電話口でレクチャーを受けた事もしばしば・・
一通りの説明が呑み込めてからは、とにかくなんとかやってみようと、夜な夜なMV作りに励んでいた


PCなどてんで使いこなせてない私であったが、構成というか、出来上がりのイメージだけは漠然とあった
次にする事はmusic選び
洋楽を聴いてた頃もあったけど、ここ最近の洋楽は全然わからない
仕方ないので、とりあえず家にあった洋楽CDを片っ端から聴きまくった


そうして、記念すべき初作品にセレクトした曲が「DIANA KING」の『Shy Guy
10年くらい前の曲である
このMVが完成したら、何かとお世話になったraichiさんへのBirthday Present にしようと決めた
根性ナシな私だから、自分の為に作るより、何か目標を決めた方が、やり遂げられると思ったから



肩こりや眼精疲労になりつつも、自分が描いたイメージを形にする作業はとても楽しい
何も考えず、ただただ夢中になって、日々その作業に没頭していた
ぼかし加工や重ね合わせ加工、発光加工、微妙な色調整・・分からないながら画像に加工にも挑戦してみた
自分でも馬鹿だと思うけど、馬鹿な事に夢中になれるって本当に楽しい
楽しいと思えるからこそ気分もノッて夢中になれるのかもしれない


画像加工の次はいよいよ曲に合わせたシーン構成
動画の切り取りなどという高度な技術は持ち合わせていない私
とりあえず加工した画像を地道に繋ぎ合わせていく
まだその時は、キャプチャなんて事もできなかった
持っていた画像(よそ様から頂いた画像です。すみませんです)を使用した結果、画質も悪いし時系列も何もあったものじゃない


でも、そんな『笑って許して』な作品でも、一応私なりにメッセージは込めたつもりだ
私にとってビョンホンssiの最大の魅力は何かと聞かれたら・・
語りかけてくる目、口角があがる口元、バリトンボイス
見とれるほど完璧な横顔のライン、胸キュンせずにはいられない俯き顔、悩ましい切な顔
美しい手、背中、耳のホクロ、口の端の傷・・たくさんたくさんあるのだけれど
でもそれよりも何よりも一番の魅力は、作品ごとに違う表情を見せてくれる演技者ビョンホンssiなのだ


この役柄とこの役柄、コレほんとに同じ人が演じているの?
歩き方、仕草、喋り方、食べ方まで違う・・
そんなビョンホンssiだからこそ、次の作品も観たい、今度はどんな役を演じてくれるの?と、飽きる事なくいつまでも見つめ続けていられる
だから「Shy Guy」はそんな様々な表情のビョンホンssiてんこもりにしようと思った



特別なソフトもなければ高度な技術もなく、他の素敵なMVに比べると全然ダメダメなんだけど、
それでも自分にできる範囲内で少しだけ拘った部分がある
それは曲と画像とのタイミング
メリハリのある曲だから、リズムが切り替わるタイミング画像が切り替わるタイミングをできるだけぴたりと合わせたい
せめてそれくらいはと思い、タイムラインを微調整する


でも、うちのおじじパソはなかなかの曲者
急にそんな事をやらされて、ご機嫌ナナメになり、たちまちフリーズ
あえなく強制終了→直前の作業データが失われる
何度もそれに泣かされた


そういった経験を経て、なんとなくおじじパソのクセが掴めてきた私
作業更新→すぐさま保存→作業更新→きっちり保存・・を繰り返し、おじじのご機嫌をとりながら、騙し騙し作業を続けた


ここはどうしても妥協したくない、そういった箇所もいくつかあった
一例をあげると、ヴォーカルが「カモンカモン♪」と歌えば、かもん♪な表情をしているビョンホンssiの画像を・・
「セクシセクシセクシ♪」という歌詞の時は、セクシーなビョンホンssi画像を・・
ヴォーカルがシャウトする時はこの効果を使って・・
このサビの部分では画像が静止したように見せる・・
そういった具合にタイミングに拘り、何度も何度も調整した(つもり)
たった0・何秒かの違いでも随分印象は違ってくる
raichiさんにもそういった面での微調整で後々かなり手こずらせる事となる


そんなこんなでやっとそれが完成したのは、ドームイベント直前くらいだっただろうか
イベントオフ会の時にraichiさんとお会いできる事になっていたから、その時直接手渡そう
そんなサプライズを想像し、一人ほくそ笑んでいた私だった
でも、そこから先、まだまだ苦難の道は続いた


CDに焼くためには、まず出来上がったムービーをファイル形式にPCに読み込まなければいけない
なのに、うちのおじじパソ・・それをファイル形式に変換できなかった
それができなければ、CDに焼く事も、どこかにアップする事もできない
後で判ったことだけど、おじじパソは完全にメモリ不足だったのだ(raichiさん談)
ムービーを作る作業だけでもかなりのメモリを消費する
うちのおじじパソは家族共有だから、家族が使う色んなソフトが入っている
ムービーを起動していない状態でも、すでにかなりのメモリを使っていた
だからおじじが悪かったわけではない、おじじもギリギリ精一杯頑張っていたのだ


さすがにその時は凹んだ
あんなに苦労して作ったのに・・自分ちでしか見れないなんて・・
raichiさんへのプレゼントのつもりだったのに、それじゃまるで意味がない



もうダメかと諦めかけたその時、頼りになる姐御で男前なraichiさんが、私に助け舟を出してくれた
ムービープロジェクト、画像、musicの三点セットのデータをCDにコピーしたら
raichiさんが自分のところで変換すると言ってくれたのだ
そうしたら完成形で発表する事ができると・・(でもアレは発表しない方がいいかも・・石投げられるし)



だからこのMVはraichiさんなしでは日の目を見る事ができなかったのである
まさに「生みの親」「育ての親」、raichiさんと私の二人三脚で完成させた合作なのだ





二作品目「中毒」も同様である
やはりうちのパソではファイル形式に変換できず、データの状態でraichiさんにバトンタッチ
とんだPresentになってしまったというわけだ


中毒の場合も、私の中ではmusicと漠然とした画像構成が頭に浮かんだ
私が好きな曲「Englishman In NewYork」を聴いた時、なぜだかすぐにテジンをイメージしてしまった
和訳の歌詞を見ると全然意味は合ってないのだけど、物哀しい切なげな曲調にテジンが重なる


画像は、今度はキャプチャからやってみようと思った
キャプチャのやり方もraichiさんに教わった
そして、キャプチャ、またキャプチャの地味な作業の日々・・
テジンのMVはミンチョルほどは見かけないけど、それでも素敵なMVはたくさんある
人真似にはならないように、低い技術でも、何か印象に残るものにするには・・


そこで考えた
2時間弱の映画を4分半に凝縮して、劇場予告みたいな感じにできるかな・・
「テジン」のMVではなく「中毒」のMV
結局はただストーリーを追っただけと言われればそれまでなのだが、結構私なりに真面目にやったつもりだ
一遍の映画を観る様な感じにしたかったから、テジンの顔だけでなく、他の登場人物や背景なんかも数多く出てくる


中毒」MVは初作品に比べると、さほど苦労はしていないが、拘った部分といえば、テジンの表情
徹底的にツボな顔をキャプチャした
同じようなショットでも、微妙にその表情は変化する(さすがビョンホンssi
キャプチャするタイミングが難しい
絶妙の瞬間を捕らえる為に、何度も何度もそのシーンを巻き戻した
最終的にキャプチャ枚数は160枚を超えた
実際使用するのはその4分の1くらいだろうか・・
中毒」に関しては、画像自体の加工はほとんどしてないし、特殊効果もいたってシンプルだ
musicに合わせて画像の流れもシンプルにしたかったから


タイムラインに手を出すとフリーズする事を前回学んだので、なるべくタイムラインはいじらず
切り替え効果や特殊効果で曲とのタイミングを合わせるよう工夫した
実は製作段階の過程で、このシーン構成が一番楽しい
パズルを組み合わせていくような感覚
思った通りにうまくいくとちょっと快感
これの為に地味な作業をちみちみやっていたようなものだ
そして二作品目「中毒」完成



作業中は気持ちの余裕もなく、めっきりよそ様のMVを観なくなっていた私だったが
完成し、ホッとした頃、MV作りのきっかけとなった場所に新作MVがアップされていた
早速それを観てみた


「うわぁ・・やっぱ凄い!」
ガツンと頭を殴られた気分だった
やはりド素人の私が、付け焼刃でアセアセ作ったMVとは格段にレベルが違う
途端にどこかで発表する事がひどくおこがましく思えた


私の悪い癖だ
日頃から自分に対してのコンプレックスが強い私
負けず嫌いな一面も確かにあるとは思うけど、その一方で自分に自信のない小心者の私もいる
どちらかといえば、小心者の私が顔を出す事の方が多い
何かを作り上げた後、凹む事は今までも度々あった
「やはり私の作品など、人目に触れさせるようなものではない」
この時もまたそう思った


でも、そんな時raichiさんが私の背中を押してくれた
「そのブログ主さんが作るMVはもちろんれいんさんには作れないものだけど
れいんさんが作るMVもその人には作れないと思うよ」
凄く嬉しかった
私にしか作れないもの・・Only One
技術も感性もない私が、おじじパソを使って手探り状態でせっせと作った
子供みたいに夢中になって楽しんで作ったのだから、学ぶ事もできたのだから、それでいい、そう思った


raichiさんには、最初から最後まで、テクニカル面だけでなく、メンタル面でも助けてもらってばかりだった
まったく、おんぶに抱っこで、足向けては寝られない


そうした紆余曲折を経て「中毒」は完成した
完成といっても「データの状態」のまま、Presentと称するやっかいなものをraichiさんに送りつけただけなのであるが
ここから先はraichiさんにしか分からない苦労話がたんまりあるに違いない
他人が作ったものを同じ形に再構築するというのは、かなり大変な作業だと思う
raichiさんは届いてからわずか三日で二つのMVを再構築した
raichiさんの「魔女説」は本当かもしれない



さて、長々と製作裏話を読んで下さりありがとうございました
作品を自力でアップできたなら、その責任も一人で負えるのだけど、なにせraichiさんのお力を借りてのアップ
もし、私が作ったMVでraichiさんにご迷惑をかけるような事になっては、お詫びのしようもない
そういうわけで、ひっそりと発表する、という形をとりました
つたない作品ではありますが、温かく見守って頂けたらとても嬉しいです

そして最後に、面倒くさい作業を嫌な顔ひとつせず、楽しんでやって下さり、また発表の場まで与えて下さったraichiさん、本当にありがとうございました
                                 
れいん


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